畑にいる虫-畑のプランクトン=トビムシ

今回、記録しておきたいのは、畑の生態系に大きく関わるトビムシについて。

 

トビムシ

トビムシは、地表から数cmぐらいまで住み分けており、種も分化しています。

 

地面にもぐればもぐるほど、トビムシは小さくなり、地表近くでは大型でよく飛び跳ねます。

 

目にするのは、たいてい地表付近のトビムシで黒っぽいものが多く見かけられます。

 

このトビムシが有機農業では重要な役目を担っています。

 

その1が、菌が分解した腐食を食べフンをすることです。

 

これがまた違う菌や細菌のエサとなり土が団粒化します。これが地力となり肥料を入れた場合効きが良くなります。

 

ちなみに、菌の胞子や、菌糸も食べることが分かっています。

 

 

 

よく稲わらや草などの残渣や堆肥などを積んでいたらそこがフワフワになってとても良い感じになっているのを見かけたことがあるかと思います。

 

目には見えづらいですが、そこには小さなトビムシが頑張っているのです。

 

 

そして、トビムシの役割その2は、トビムシ自身が多くの土壌動物のエサになっているということです。

 

そのため、トビムシは畑のプランクトンと呼ばれています。

 

トビムシが捕食性土壌動物を増やし、食う食われるの関係が複雑になり生態系が安定化します。

 

すると、不思議なことに虫はいるのに、野菜が綺麗にできる確立が上がるのです。

 

不思議です。

 

 

簡単にまとめると、

 

トビムシを畑に誘導するには、まず畑に有機物が必要です。土壌にすきこんでもかまいませんが、地表付近のトビムシを誘導することが野菜の地表部分を守ることにつながるので、

地表部にも有機物を敷いていきます。

 

すると、その有機物を分解者たちが分解し、菌が増えトビムシが増え、生態系が複雑化し、施肥量が減らせたり、虫害が減ったりしてきます。

 

 

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