ネギにつく虫「アザミウマ(スリップス)」に対する抵抗策。
自分のためにまとめていきたいと思います。
1)硝酸態窒素は虫の好むアミノ酸を作るらしいので、畑を乾かさないこと。5-6月期収穫(特にハウス栽培)では、畝間湛水する。灌水の場合は一日3回。
2)花を近くで咲かすこと。現代農業に載っていたのはフレンチ系のマリーゴールドの「ボナンザイエロー」が効果的。緑肥のハゼリソウ。
3)草の管理+天敵誘致(ヒメハナカメムシ)
「むしコラ」さんのHP参照。
http://column.odokon.org/2007/0327_180500.php
草をこまめに刈るというアドバイスも多々ありますが、天敵誘致策のほうが総合的に効果があると感じています。特にシロツメ草など。緑肥利用で麦間作も効果あり。
畔の草刈も、接地面で刈るより10-15㎝の高刈りにより、花が咲いて天敵誘致に効果ありそうです。
4)殺虫剤
有機JASで使用できる殺虫剤は、スピノエース顆粒水和剤など。
粘着くん水和剤は使用確認中。天敵農薬としてアリガタシマアザミウマ使用確認中)
慣行レベルでは殺虫剤の利用も初期には効果がありましたが、連作や大量生産になると効果が年々減少するように見えます。京都は九条ネギの生産地なのでネギの生産が盛んですが、見てると年々、殺虫材の効果が弱まっているように見えます。定期的に防除されていますが、2014年5月作はスリップスによるウイルス感染が拡大しほぼ全滅していました。慣行レベルの農薬は薬剤抵抗性を持つ可能性があるとともに、天敵まで減らしてしまうため被害が拡大傾向にあります。やはり総合的な防除+管理が必要だなと思います。
千葉県農林総合研究センター 生産環境部 病理昆虫研究室のHP参照
http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/pdf/ooida_slide.pdf